3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生しました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
当日は、東京のほうもかなり揺れました。
幸いにも大きな被害はなかったのですが、古い家では屋根瓦が崩れているところもありました。知り合いの家では、向かいの家の瓦が道に落ちてきたという話をしていました。
今回の地震で、あらためて耐震について考えさせられましたので、家の耐震について少々書きたいと思います。
建物は、基本的にはある程度の地震に耐えるように造られています。
ですので、地震に対する強弱の違いはありますが、耐震構造となっています。
良く言われるのが、昭和56年を境にして建物の耐震性が違うといわれます。
これは、昭和56年に建築基準法が大改正され、耐震性が向上されたからです。
建築基準法は、過去に発生した大地震のたびに改正され強化されてきました。
現在、新築される建物は、かなり丈夫なものであると思います。
最近では、免震構造、制震構造の建物も増えてきました。
免震構造とは
地震の力をなるべく受けないようにする構造で、基礎部分に免震層を設けて地盤からの地震の揺れを軽減させるものです。
免震層には積層ゴムといわれるゴムと鉄板を積み重ねたようなものが使われ、この部分で地震の揺れを吸収します。
地面からの揺れが、免震層で吸収されることによって建物本体の揺れはかなり緩くなります。
制震構造とは
建物に組み込まれたダンパー等により地震力を吸収し、地震の揺れを和らげる構造です。
地震の揺れを建物の中に組み込んだダンパー等で制御しようという考え方です。
免震構造も制震構造も、地震に対しては有効な構造だと思います。
これからは、どんどん増えていく構造だと思います。
かといって、免震でも制震でもない建物が地震に弱いというわけではありません。
通常の建物でもある程度の地震には十分耐えられます。
今回の地震をきっかけに「我が家の地震対策」を真剣に考えてもいいかもしれませんね。